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PC-TEA現像液

PC−TEA現像液って?と思う方も多いでしょう。
昨今、銀鉛の世界は各社のフィルムカメラ撤退や現像用薬品の縮小で、
自家現像及び自家調薬現像をされている方は、厳しい環境になりつつあります。
モノクロフィルムを自家調薬現像されている方なら判ると思いますが
現像用単薬の入手にもボチボチ陰りが見え始めました。特に皆様も
使うと思いますが、亜硫酸ナトリウムは処方中、最も大量に使用します。
もちろん、大量の買い込みストックすれば良いでしょうが、一般的には
1年分ぐらいのストックが良いところではないでしょうか?、そんなとき
WEBで面白そうな現像処方を見つけました。それがPC−TEAです。

処方をご覧いただくと、トリエタノールアミン(TEA)とフェニドン、アスコルビン酸の
3種類のみ、高希釈で使用(50倍)、と単薬がスペースを取るのに対して
非常に省スペースと保存性も良いとなると、使ってみたくなるのでありました。
また、世間で発ガン性があると言われるハイドロキノンの代わりにアルスコビン酸
(ビタミンC)を使用し、少しは環境に優しいのも美味しそうですね。

各方面の資料を調べてはみましたが、この処方、海外で開発されたらしい
のですが、コレといって詳細なデーターがありません。
これは、やってみてデーター集めるしかないかということで、使ってみました。
一応、作り方も特殊なので掲載させて頂きます。

(考案者:Patrick Gainer氏)


☆用意する薬品☆

◯ トリエタノールアミン(TEA)
◯ アスコルビン酸(ビタミンC)
◯ フェニドン

TEAとビタミンCは薬局に注文すると問題なく手に入ります。
私はネット通販で購入しました。


今回は私がいつも作る200cc分の現像液を例に挙げています。
ココで、他の現像液と作成方法が違うのはTEAは常温で非常に
粘性が大きく、ビタミンCやフェリドンが溶解しにくい事です。


さて、処方ですが、下記となります(200cc分)
TEA=200cc
アスコルビン酸=20g
フェリドン=0.5g


TEAの計量ですが、もちろんメスカップをご用意されるのが良いでしょうが
私はセコイので、空ペットボトルを切って専用にしています。TEAは常温で
ネバネバしていますので、計量後の洗浄が底の深い物などは洗いにくいのです。


さて、次はTEAの加熱です。決して台所でやってはいけません。
台所でやると奥方様から業務改善命令が出たり立ち入り禁止措置が発令されると思いますので、
こっそりどこか家の片隅でやりましょうね!



200ccで300Wの電熱器を用いて約10分程度の加熱でTEAから
湯気が立ち上ります。この湯気はTEA中の水分が蒸発するようです。
正確な液温を計測していませんが湯気が出たら加熱OKです。


加熱できたら他の薬品の投入です。(やけどにご注意を)


この程度まで攪拌して完全に溶ければできあがり。
透明だったTEAも薬品投入で飴色に変わります。



いつもの保存容器(ペットボトル)に入れて保管します。
保存性は非常に良く、数ヶ月は経験からいうと問題ありません。
(色はだんだん深く変色してきますが問題ないです)
普段、現像時には50倍希釈なので、空フィルムケースを
利用すれば便利ですよ。

これでフィルム1本当たり300cc消費するとしてPC-TEAは6ccですから
200cc/6cc≒33本分というところです。


使用方法は50倍希釈です。一本タンク300cc必要として、PC−TEA6cc+水294ccです。
また、D76の様に反復使用は出来ません。ワンショットの現像液です。


対フィルムデーターです(実測値)
まだまだ、データー取りの最中ですが、一部のフィルムは何度か検証して問題の無いのを
確認できましたので掲載します。但し、これで濃いとか薄いとかはどうぞ自己責任でよろしく!
データー中、液温がいろいろあるのはたまたまですのでご容赦!
また、120,35mmともほぼ同様の時間でOKでした。

フィルム銘柄 液温 処理時間
NEOPAN PRESTO 20℃ 11分
NEOPAN ACROS 20℃ 10分
T-max100 20℃ 11分
LUCKY SHD100 20℃ 10分
LUCKY SHD200撮影  20℃  15分 
AGFA APX-100 20℃ 11分
PLUS-X(ISO100) 22℃ 10分
ILFORD HP-5 400 20℃ 10分
ARISTA-EDU ULTRA400 20℃ 10分
ARISTA-EDU ULTRA100 20℃ 11分
 KODAK 400TX 20℃  11分 
FOMAPAN 400  20℃   11分
efke KB50 20℃  10分 

2009.11.9 現像実績も踏まえ現像時間を改訂しました。
絶対この時間という事はございませんので、お好みの濃度になるよう
ご自分の好みで調整してください。進行はD76より緩やかです。

尚、この処方はPatrick Gainer氏が考案したものです。

作例という程のものは有りませんが、ご参考程度に


Nikon F3HP ULTRON40mm2.0 ARISTA-EDU100 PC-TEA


Nikon AF600 28mm 3.5 T-max100 PC-TEA


Rolleiflex SL35 Planar50mm1.4 ILFORD HP5_400 PC-TEA


FUJICA MPF105X X-FUJINON50mm1.6 LUCKY_SHD100 PC-TEA


MINOLTA α7700 AF35-105mm ILFORD_HP5_400 PC-TEA


最後になりましたが、この現像処方をお奨めするページではございません。
もちろん、使用する薬品には毒性のあるものも含まれますので、もし、同様の処方を
実施される場合は、自己責任において充分な安全への配慮の元、実施下さいませ。