KONICA

このカメラは、どこかの倉庫に眠っていたとのふれこみで、
ジャンクのランクがあるとすれば、まさにステージ4!状態のものを安価に
手に入れ、これまた私にしては重修理となる、フルオーバーホールをしようと
もくろみ、レンズのカビ落としと、シャッターまで分解したところで、改めてレンズを
入れようとねじ込んだら、ネジ山が旨くかみ合わず、いろいろやったが挫折し
ウチの霊安室に安置してあったものを、なんと「どれどれ、治してあげよう!」と
私がお世話になっているJFCのkanさんが天の声をかけてくれました。

数日後、ご覧の通り、ゴッドハンドにかかり見事復活したのであります。
kanさんだから出来たようなもので、ミラーも完全にダメで、これもJFCの
Daddyさんが手持ちのものをkanさんの所へ供給いただいたものです。

この場をお借りして、お二方に御礼申し上げます。ありがとうございました。

画像を見ると跡形もないですが、張り皮はボロボロ、内部的にも腐っていると
言った表現の方が適切かと思わせるものでした。二眼にスキルのない人間は
レンズ掃除くらいで止めておく方が、無難であると思い知ったわけです。

そして、完動品となって帰還したコードくんはピカピカとまでいかないものの
張り皮も張り替えられ、完全復帰しておりました。このコードUは1936年
(昭和11年)から発売され、細部によってバリエーションがあるようですが
ウチの個体は、コンパーのシャッター(コンパーラビットではない)、前面の
銘板が板の一枚銘板、シャッター速度と絞り値を小窓で確認できる、とのこと
から、U型のタイプ3となるようです(1938頃)。タイプ5まであるようです。(最終1949年)
には、シャッターがC00からCRX00となっているようです。前回、フレクサレットの
フード無し撮影で痛い目に遭ったので、フードは無いものかとウチの中を探すと、
フレクサレットのフードが出て来ました。それがなんとこのカメラにぴったり着く
じゃありませんか。てなことで、早速稚作を量産するべく仕事の鞄に忍ばせ連れ出しました。

レンズ: カールツァイスイエナ トリオター 75mm F3.5
(クセナー75mmのF3.5とF4.5もあるようです)
ビューレンズ:ハイドスコープ75mm F3.2
シャッター:コンパーC00 B.T.1〜1/300

今回も、治して頂いた方も目を背けるような稚作をご用意しましたので
それでも、見てやろうと言う方限定で画像のページへどうぞ!